« まなくらぶ | トップページ | 10月号:屋島のマナティー »

9月号:ハリケーンとマナティー

まなくらぶニュース
2005年 9月号
「ハリケーンとマナティー」

まなくらぶ会員の皆様、お元気ですか?
今年は日本の台風だけでなくアメリカのハリケーンも壮絶で、
そこで暮らしている人のことも心配ですが、
場所が場所だけにマナティーも心配・・・

ということで、フロリダのセイブ・ザ・マナティー・クラブ(SMC)に
メールで質問してみました。

「マナティーはハリケーンの時どのように過ごしているのですか?」
「ハリケーンによるマナティーの死亡例はないのですか?」

と伺ったところ、すぐに下記のような回答メールを下さいましたので、
ご報告します!(素人による和訳である点をご了承下さい)

~SMCの Nancy Sadusky さん
(Director of Online Communications)からのメール~

「ハリケーンや大きな嵐の前に、マナティーたちは
マリーナ(ボート係留所)や運河といった守られた区域に移動するのが
観察されています。マナティーたちが嵐の接近を感知する能力を持つのは
ありうることだと考える研究者たちもいます。

マナティーは時々、入り江の外側を泳いだり、
海岸沿いに付近の入り江まで移動したりしますが、
ほとんどの時間は岸近くの深さ1~2mの水中で過ごします。

しかしながら、普段は静かな内地の湾も、嵐のあいだは
非常に荒々しい場所になることもあります。
なので、マナティーたちはより守られた区域を探すのだと思われます。

例えばマリーナ(ボート係留所)は、海岸の近くに位置し、
ボートを停泊させるために掘り返されているのが典型的な状態なので、
嵐のあいだの守りを提供する深いポケットであり小部屋であるのです。
すべてのマナティーがしなければいけないのは、
静かな水の底に沈んでいることです。
生理機能的に、マナティーは私たちより長く水中にいられますし、
20分間水中に沈んでいられます。
空気が必要な時は、水面の上に鼻を出して呼吸をし、再び底まで戻ります。

ハリケーン「カトリーナ」が襲った地域は、マナティーの棲息域だと
考えられますが、私たちはマナティーが傷ついたり死亡したという報告を
その地域から一切受け取っておりません。しかしながら、今回の嵐が
どのようにマナティーたちに影響したかはまだ知り得ませんが、
「合衆国地理調査海牛目プロジェクト」のA.Langtimm とCathy A.Beck による
最近の研究が、「大きな嵐があった数年間におけるマナティーの生存平均値は、
嵐のなかった数年間より重大に低い」ということを示したのを
我々は知っております。

以上の情報がお役に立つとよいのですが。
あなたがSMCの会員であり、マナティーのことを心配してくれていることに、
心から感謝します。」

・・・とのことでした(最後の文章は、このメールのやり取りをした
つまきがSMCの会員であることに拠ります)。
まとめると、以下のようになるかと思います。

・マナティーは嵐が来る前にマリーナなどの安全地帯に非難し、
  底に潜ってやり過ごす
・今回の「カトリーナ」ではまた被害報告はないが、
  嵐の来襲はマナティーの生死に影響している

やはりマナティーも「ハリケーンと無縁」という訳にはいかないのですね・・・。
フロリダ一帯のマナティーたちの無事を祈るばかりです。

では、また!

まなくらぶ

|

« まなくらぶ | トップページ | 10月号:屋島のマナティー »

まなくらぶニュース2005年」カテゴリの記事